高所恐怖症お断り、の旅。～黒部川下の廊下～

時間を遡って半月前のお話。。。
黒部川の下の廊下に行ってきました。

リゾートビューふるさとに乗って、
北アルプスの山々が近づいてくるのを眺めながら、のんびりと大町に向かいました。

予想通り紅葉にはまだ早い時期でした。10月最終週あたりが僕は好きですね。

ロッジくろよんに前乗りして、ハーネスとヘルメットの確認とセルフビレイの練習。


ぐっすり眠って、満を持して出発です！

初めてのお客様は黒四ダムの観光放水にも夢中。。。

この間ははるばるあの彼方から下りてきたのだなぁ。

バスの駅の中を通り抜けて、別天地にワープ。
ダムの喧噪が嘘のようです。

後ろには立山。

いよいよ河床へと下ります。

下から見る黒四ダム。
このまま谷のままだったらどんな景色だったのだろう？

さて、いよいよスリル満点の下の廊下の始まりです。

この時点でもなかなかの高度感ですが、まだまだ序の口。

白竜峡へ。。。

十字峡手前で、沢を滑落した女性を救助するアクシデントもありましたが、ほぼ無傷で、無事に引き上げてツアーを続行しました。無事生還とはいえ、テント泊装備の重荷なのに、トレラン風の服装や足回りなのは気になりました。天気はよいし、もうテント泊でも何十回と来てるし、一般の人よりもよっぽど足腰はしっかりしてるよって人にしか許されない身なりだと思います。

気分を入れ替えまして、十字峡の吊橋を渡ります。

引き続きスリリングな道？が続きます。

黒部川は遙か下へ。。。

半月峡とS字峡の美しい渓谷です。
まさに、「黒部！こんなすばらしい渓を見ないものは気の毒だ！」

名残惜しいですが、もう黒四発電所まで来てしまいました。

そして仙人谷ダム。裏剱へ行く人たちはここから取り付いていきます。

地熱でむっとするダムの中を通り、トロッコの軌道を渡り、
1時間ほど歩いて阿曽原温泉小屋に到着しました。
週末で混んでいたので、露天風呂はまたこんど。。。


最終日は阿曽原から欅平まで。まだまだ気が抜けません。

沢にかけられた砂防ダムのトンネルをヘッドランプの明かりを頼りに歩いたり。。。

一枚岩につけられた道をトラバースしたり。

このあたりは朝日に透ける木の葉が美しいですね。

そして大太鼓へ。

よくこんな道をつけたものです。黒部川は遙か下。
「黒部に怪我人なし」という言葉の意味がよくわかります。

だんだんと周りの山々が低くなってきて、後立山の山々が見えてきました。

こちらは白馬方面。

長いような短いような旅のゴールです。

帰りはトロッコ電車に揺られて宇奈月温泉から帰りました。

来年も楽しみにしてます！