ここで落ちると確実に死ぬ!という場所を歩く時や、疲労や体力不足などで足元が不安定になってしまったお客様がいた時、ガイドはお客様をロープで確保してご案内します。この技術をショートロープとかタイトロープといいます。安全性だけを考えれば、いちいちスリングとカラビナで支点を構築してロープをセットして確保すればよいのですが、それでは時間がいくらあっても前に進みません。できるだけ普段と同じ速さで進むには、岩や木などの自然物や自分の身体や場合によってはピッケルなどを巧みに使って確保しつつ進んでいく必要があるのですが、これを淀みなく繰り出すにはかなりの熟練が必要です。そこで、今年の夏シーズンも一息ついたところで中央アルプスの宝剣岳にトレーニングに行ってきました。
|
紅葉もすっかり下に下りていき、千畳敷は冬も間近です。 |
|
極楽平までは普通の登山道をご案内していきます。 |
極楽平に着いてみると、冷たく強い風が吹いていて、なかなか厳しいコンディションでした。
こういった状況を見通した案内も大切です。
|
さあ、ここからが本番!
先々週の雪がかちこちに凍っていて、いつもよりもかなり緊張しました。 |
|
ここからの眺めはいつ来ても素晴らしいですね。 |
|
ようやく山頂の岩峰の上でこの写真を撮ることができました。
広さは畳1畳もないくらい。風が強かったので空を仰ぐのは少々どきどきしました。 |
|
下りもまたまた凍り付いていました。慎重に、慎重に。。。 |
来年にはこういうところもガイドできるようになりたいので、忘れないように、さらに技を磨くべく、トレーニングを重ねていきたいと思っています。