普通のパーティとガイドが違うのは、落ちるリスクがあるならば絶対に確実に対応しなければならず、しかも、確実さを優先するあまりもたついてはならないということです。いちいち支点を作って確保していたらいつまで経っても着かないですからね。
そんなわけでガイドの人たちは、ショートロープ、タイトロープ、スタカットビレイを使い分けますが、最小の手間と労力で最大限の確保の効果を得られるように知恵を絞ってお客様を確保し続けます。うまい人になると、それはもはや名人芸というか芸術の域です。
最初からそこまではもちろんできないのは言うまでもないですが、登山ガイドステージIIIで求められるレベル、山岳ガイドのレベルがわかり、少しでも上を目指してひたすら練習を重ねられたことで、自分の課題も洗い出され、見る目も養われ、芸も上達させることができた非常に有意義な講習会でした。
今回の名言「ロープの乱れは心の乱れ」
まずは基本のロープワークの確認。 |
初日は小手調べに石門で基本的な確保技術の講習。
自然の芸術であります。 |
2日目からはは妙義神社からビビリ岩までの岩壁群で、ガイド役とお客役を交替しながらひたすら確保の練習をしました。
あの上まで行きます。 |
こんなのは序の口。鎖のボルトで確保。 |
これは傾斜がきつすぎるので、ボルトに支点を作って半マストで確保。 |
奥の院の杉は苦労を重ねた味のあるお姿でした。 |
ビビリ岩の登り。 |
絶景、絶景! |
トラバースではロープを鎖に絡めたり、お客さんのビレイループからシュリンゲとカラビナを伸ばして鎖に掛けたり。。。 |
2日目の帰りはなんと日没後でした。 |
これだけ集中して練習したのは初めてで、自分の進歩が実感できました。さらに練習を重ねて本番に臨みたいと思います。