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ごあいさつ。


こんにちは。登山ガイド・スキーガイドのたむ屋マウンテンです。
どうぞごゆっくりお楽しみくださいませ。
                                                   たむ屋マウンテン/田村茂樹



2020/08/21

にっぽん百名山 甲斐駒ヶ岳

 今回の山行の記録はまたブログに戻って投稿してみました。過去の投稿を見ると、最後の投稿はやはり甲斐駒ヶ岳でした。

 さて、、、

 黒戸尾根からの道、特に横手からの道は何度登ってもいいものですね。

 今では車やロープウェイなどで山奥の登山道まで一気に入れる山がほとんどになってしまった中で、今でも麓から上れる道が残っていることはとても貴重です。日本のお山の本当の大きさや奥深さを味わうことができます。

 その分、標高差2200mという長く険しい道のりを歩かないといけませんが、この大変な長い道のりも、道端に無数にある神様仏様たちに見守られて登ると、心強く、安らぎます。人生もこうして、神様仏様をはじめ、いろんな人たち(人に限らないですが)に見守られて歩んでいるということを思い出させてくれます。その幸せを忘れずに、麓での生活も日々過ごしていきたいものです。修験道では昔から「山の行より里の行」といいますが、山で清めていただいた心で、また世のため人のためにこつこつと日々の暮らしを営んでいくことが大事です。。

 と毎回思うのですが、とても難しいことですね。世の中、家族、そして自分の人生が豊かに幸せになりますように、未熟でも自分なりにできることをやっていくのみです。ガイドとして、あるいは修験道の先達のような存在として、人智を超えたものたち(自然、宇宙、大いなるもの、神仏、等々)との繋がりを感じられる機会を皆さんに提供していくとことは、自分の今後の人生の大きな核になるだろうと思っています。

 信仰の山登り(登拝、禅定)は日本の山登りのルーツ。この大切な財産を自分も受け継いで次の世代へと受け渡していきたいものです。


 機会があれば皆さんもどうぞ甲斐駒ヶ岳へ、黒戸尾根から登ってみてください。易しくはありませんが、優しく迎えてくれることと思います。登りたいけれども自分の実力ではまだかな、、、そう思う方はステップアップしながらいつか、あるいは、ガイドを頼んで挑戦してみてくださいね。もちろん私でよければ、それもまた大歓迎です。「受けたもう」

 では。

 

朝の駒ヶ岳神社里宮。

イワタバコ


刀利天狗
開山さんのお父様は御嶽山の先達だったため、この駒ヶ岳には御嶽信仰の影響が濃く残っています。



昔の五合目小屋まで15分の手作り道標

五合目の屏風岩
開山さんもこの大岩を突破するのに大変な苦労をしたとのこと。その苦労に敬意を表し、先へと足を進めます。

遥か遠くに望む九合目

開山の威力不動様が祀られている不動岩
おんまかばやあにちやそわか(威力不動様のご真言)

小屋までの一番の核心部にかかる新旧の桟橋
昔の写真を見ると、桟橋が設置されたのはけっこう最近のようです。

夕食のアルファ米を開けてみると、なんとスプーン2本の大当たり!

翌朝、八合目ご来迎場にてご来光を待ちます

今日もまた新しい一日を新しい気分で始めましょう。





僕にとっての駒ヶ岳はこんな感じです。

いつかこの岩室に泊まって登拝してみたいです。

お山はもう秋です。キキョウが咲いていました。

大岩の裏に昔の道形?を発見

摩利支天様と遭難者の慰霊碑が傍らにありました

山頂までの核心部

黒戸尾根のシンボル的な存在の烏帽子岩の二本剣と富士山

ようやく九合目

岩溝に明らかにここのものでない石があったので拾い上げてみると、字は読めませんでしたが石碑でした。摩利支天様の隣に安置しました。

置かれた場所で咲きなさい。ミヤマダイモンジソウ

地獄谷の東の覗き
御嶽山のあるまや天狗さんが祀られています

すごい迫力です。

山中某所にて、お山に奉納されたお経。
経ヶ岳などお経にまつわる山はこのように写経したお経を納めた山です。

山頂が見えてきました

駒ヶ嶽神社本社にてお勤め。
そういえば、「お勤めご苦労様です」などと今でも言いますが、もともと勤行のことです。昔は仕事も祈りも一体。自分のすることを通して世の中が良くなりますように、みんな幸せになりますように、そんな祈りを込めたのでしょう。

本社の裏手には駒ヶ岳権現や大己貴命など駒ヶ岳の信仰にまつわる石碑の数々。

山頂の祠にもお詣り。



南アルプスの山々。
今年はほとんど山小屋が閉まっていて残念ですが、来年以降またぜひ。

鋸岳と伊那谷




無事に下山して、里宮とこの津嶋神社の駒ヶ岳権現にもお礼参りして帰途につきました
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