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いろいろなことを実際には話していますが、紙面の都合で省略されていることも多いので改めて私が伝えたいことを書いておきます。
御嶽山の噴火では、自分が登る山について知ることの大切さをいやというほど思い知らされました。地学を学びながら御嶽山についてあまり調べずに向かった不勉強を恥ずかしく思う一方、火山の知識のおかげで状況を客観的に理解でき、冷静に行動できました。
噴火に限らず、自然の中に身ひとつで飛び込んでいく登山という行為には様々なリスクがあります。それらを確実に把握し、的確に備え、実際に遭遇した際には冷静に対応できるようにすることは、登山をする上で欠かせません。山(自然)をよく知り、必要以上でも未満でもなく、適切に怖れるというバランス感覚を もって山を楽しんでいただけたらと思います(もちろん、普段の生活でも当てはまることです。)。われわれガイドも、できる限りのことをしていきたいと思っています。
これからもみなさんの山登りをより充実させるために、よき登山文化を育てるために、頑張っていきます。