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ごあいさつ。


こんにちは。登山ガイド・スキーガイドのたむ屋マウンテンです。
どうぞごゆっくりお楽しみくださいませ。
                                                   たむ屋マウンテン/田村茂樹



2016/01/06

登山靴モニターテスト。~岩殿山(長野県筑北村)~

山靴のモニターに当たったので、性能を確かめに登ってきました。

 今回テストしたのはマインドルというブランドのバキュームトップGTXという機種です。無雪期の長期間のトレッキングに対応した機種なので、無雪期小屋泊を想定した荷物を背負って、普通の登山道のみならず、岩場や登山道以外の場所(今風に言えばバリエーションハイキングの領域)も歩いてきました。
 所は岩殿山。長野県は筑北村にあります。(注:山梨県大月の岩殿山とは別の山です。)昔は修験道の行場として使われた山なのでどきどきしてしまう岩場も多いですし、行場を巡る道は比較的分かりやすいとはいえ、きのこの山でもあるので獣道や人の踏み跡も縦横無尽に交錯したり途絶えたり、ルートファインディングの技術も問われるという、様々な技術を求められる山です。探索して研究したいと常々思っていたところにこの話が来たので、ちょうどいいなと思って、今までまだ足を踏み入れたところがないところまで足を伸ばしてきました。



テストしたのはこちらの靴。
凍ってます。
日陰の融け残りの雪でさっそく雪の感触を確認します。

GoProを回していたら偶然撮れた写真。

尾根までは急坂。

行きつ戻りつ、靴の写真と動画を撮っている姿は完全に怪しい人でした(苦笑)。
稜線の三社権現に。
三社権現の岩場は巻き道があるのは知っていますが、今回はこちらの岩場でしっかりテスト。
GoProを持つ手が岩場だと不自然にならない(笑)



岩をよじ登るとこの絶景。筑北の谷を一望です。

北アルプスは霞んでいました。



せっかくなので岩場を歩く写真を撮影。


ここから先はほとんど未体験ゾーン。登山道はないことになっています。
以前来た時は気づきませんでしたが、かなり疎らに目印がひっそりとついていました。
飯綱岩からの急降下。
以前来た時はあまり覚悟を決めないできたので、これを引き返すのいやだなーと思って、
重ね岩まで行って引き返してきたのでした。
樹林帯なのにナイフリッジ。意外な面白さ。



剣ヶ岳に到着、、、も、登り口を探して右往左往。結局、この斜面から登っていきましたが、別に登り口があったようです。下からはわかりにくいです。
窓を目指して北北東に進路を取れ!
窓の手前の882mピークが見えるも、この下の絶壁を回避する踏み跡探しに一苦労。
行きつ戻りつ、ようやく探り当てて巻けました。
迫力ある大岩です。
そして辿り着いた窓。まさに窓。峠のように踏み跡も着いていましたし、時間も時間だったので、ここで下ることにしました。
窓の両側の岩壁。崩れた跡があったので大急ぎで下を通過しました。
はっきりした踏み跡を辿っていきます。これは親畑から登ってきている道とつながっているのかなぁ。次回以降の研究課題です。
道を辿っていくと車の回収が大変になりそうだったので、下れそうな斜面を地形図で読みながら道を外れて下っていきました。

荒れた沢を下っていったら、座牛口に出ました。ビンゴ!

というわけで、今回のルート図です。
クリックすると大きくなります。縮尺は入れ忘れました。すみません。

 さてさて、すっかり登山靴のお話がどこかに行ってしまいましたが、今回履いた登山靴は体温で柔らかくなってフィットする熱成形を取り入れた靴なので、履いているうちにどんどん足に馴染んできていい感じでした。靴ずれなどでお悩みの人にはよいと思います。ご参考までに。詳しくはヤマケイ3月号に掲載される予定ですのでそちらををご覧くださいませ。
靴の情報はこちらからどうぞ↓
http://www.miyakosports.co.jp/outdoor/meindl/meindl_trekking_2_mfs.html



 
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