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ごあいさつ。


こんにちは。登山ガイド・スキーガイドのたむ屋マウンテンです。
どうぞごゆっくりお楽しみくださいませ。
                                                   たむ屋マウンテン/田村茂樹



2016/04/26

雨氷、濃霧、長距離移動、雪庇、雪壁、雪庇。。。~残雪の栂海新道踏破の旅 3日目~

雪の栂海新道3日目。。。

朝日岳頂上手前で迎えた夜からなんと雨氷でした。天気予報では回復するとは分かっていても、2日がかりでないと脱出できないところにいるので、雨氷に叩かれながら、どうしようどうしようと悶々としながら朝を迎えました。雨氷は止んで霧だけになったところで朝ごはんを食べ、さて荷造りをするかと思ったら再び雨氷。。。これは二度寝するしかありませんでした。結局、雨氷も上がって霧も晴れたのは6時前。テントを畳んで出発したのは6時半でした。

やはり頂上目前でした。
登ってきた山々にお別れです。
長栂山を目指して朝日岳から下ります。
栂海新道を切り開いたさわがに山岳会の看板は趣があってよいですね。


長栂山から下っていく先は雲の中。。。
いやな予感がしながらも、ここまで来てしまったらもう引き返せません。
雲にダイブします。
雲の中は視程は100mないくらい。アヤメ平から黒岩平にかけては特徴のない広い斜面が続くので、
GPSを頼りに木々を避けながら歩いて行きます。どきどき。
黒岩平を抜ける頃にようやく霧が晴れました。こんなところを歩いてきました。
いやはや、我ながらよくぞ歩ききったものです。
さて、行く手に目を向ければ、一転して雪の尾根です。
雪庇がだいぶ割れています。

さわがに山からは夏道でした。ナイフリッジが続いてこれはこれで緊張します。
犬ヶ岳に着いて、また日本海が近づきました。
朝日岳からの山並みともここでさようなら。入山した白馬の山々はそのまた向こうになりました。

犬ヶ岳には栂海山荘があります。素晴らしい避難小屋です。計画では泊まる予定でしたが、
天気も保ちそうで予定より足が進んでいたので白鳥小屋までがんばることにしました。
向こうに見えているピークが白鳥山。遠いような近いような。。。

ここからの道、夏道は花盛りでした。





ふたたび雪庇をひたすら辿っていきます。



登ったり、下ったり。淡々と地道に足を進めます。
最後になって凶悪な上り下りが続きます。

ふきのとうが目を和ませてくれます。
さあ、いよいよ最後の登りになりました。これがまたしんどい!
登って、登って、ようやく辿り着きました。時刻は18時。ようやく長かった一日の終わりです~。

小屋からは日本海に沈む夕日を拝めました。
あの山々の向こうの向こうの向こうから歩いてきたのだなぁ。

翌日はいよいよ日本海へ!
乞うご期待!

 
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