Loading...

ごあいさつ。


こんにちは。登山ガイド・スキーガイドのたむ屋マウンテンです。
どうぞごゆっくりお楽しみくださいませ。
                                                   たむ屋マウンテン/田村茂樹



2018/09/21

初・無雪期。~甲斐駒ヶ岳 黒戸尾根~

れまで積雪期にしか行ったことがなかった黒戸尾根ですが、ようやく機会に恵まれて雪のない時期に来ることができました。駒ヶ岳信仰に興味を持って図書館に通って資料を集めていたので、また登るのがとても楽しみでした。

今回も竹宇の登山口から。
開山は横手からなのに今日では竹宇から登る人が多いのは近代登山の歴史の中で
何か動きがあったのでしょうか。今後の研究課題です。
まずは駒ヶ嶽神社に参拝。
駒ヶ岳権現、摩利支天、開山の威力不動碑をはじめとする霊神碑が多く並んでいます。
駒ヶ岳講の流儀は存じ上げませんが、僭越ながら私の知る山伏の流儀で参拝いたしました。

登り出しから早速の急登。ゆっくりゆっくり登っていきます。
緑に陽が差してとてもきれいです。
今まで全然気づいていませんでしたが、少し登ったところに道標がありました。
右 不動滝、左 駒ヶ岳道。
急登が一段落すると、深く掘れた溝の中をまた急登です。
頑張って登ると笹の平に到着。冬とはだいぶ趣が違います。
葉が落ちて小春日和の陽を浴びながら登るのも良いですが、緑は心が安らぎますね。

駒ヶ岳黒白龍神、かな。
十二曲がりの急登に備えてここでまた一服。


こちらには摩利支天。
前屏風の頭を越えると登山道も岩っぽくなってきます。
そして刃渡り。伊勢湾台風の年まではこの岩場は林の中だったそうです。

ここから刀利天までは次の難関。
梯子と鎖場を登りきって、、、
刀利天です。御嶽山の三笠社が祀られています。
ここからはしばらくのんびりとした道。森の緑を楽しみます。
きのこも真っ盛り。
黒戸尾根の由来になった黒戸山を巻いて下っていくと五合目。
写真は小屋跡。
創設者の顕彰碑があります。
一段下りるとここからが初日の核心部。この立ちふさがる岩壁は屏風岩と言います。
弘幡行者はひたすら修行しているうちに、今の登山道のあたりが崩れてこれにより道が開かれたとか。
往時は屏風小屋という小屋もあったそうです。
そんな由緒のあるところだけあって、数々の像や碑が所狭しと並んでいます。
昔は鎖場だったという梯子を登りながらも、岩棚ごとに碑や像があり、とても祈りきれません。

その後も、大きな岩を見上げれば必ずと言っていいほど霊神碑が並んでいます。
たしかに磐座にふさわしい。
高所恐怖症の人にとってはこれが核心でしょうか。
登っていくと、開山の威力不動が祀られています。

そしてだめ押しの岩場。
よくよく見ると、梯子がなく鎖だった頃のステップが刻んでありました。
そしてようやく七丈小屋に到着。お疲れさまでした。
せっかくなので、第二小屋の上のお立ち台に上ってみます。
残念ながら山頂は見えず。翌日のお楽しみです。
主を待ちつつ。。。

夜はなんとシガーソングハイカー加賀谷氏の即席ライブがあり、楽しい夜となりました。


しっかり寝て食べて、翌日も頑張って登ります。山頂まで2時間半の道程です。


最初から梯子を登り、、、
樹林帯を抜けるとお不動さんになられた大先達の霊神碑。
登ってきた黒戸尾根がよく見えるようになってきます。
八合目のご来迎場から改めて頂を望み、気合を入れ直します。
こちらにはかつては石の鳥居がありましたが今は崩れてしまっています。
不動明王の大きな石碑があるのでお祈りして次なる関門に進みます。




このあたりは鎖に完全に身を委ねるところも出てきます。
今回は信仰登山ではありませんが、
自分の手足を信じる、ここに来た自分の感性を信じる、鎖を信じる、仲間を信じる、すべて行ですね。

ちょうど通り雨が来てしまって、
黒戸尾根の象徴とも言える二本の剣と富士山と鳳凰山のベストショットを逃してしまいました。
また今度。。。
これで核心部はほぼ終わり。あとは地道に登るのみです。
奥宮に到着。駒ヶ岳信仰としてはこちらが山頂。ふたたび勤行しました。
最近は、三語拝詞、開経偈、般若心経、真言、山拝詞、祈願詞、回向文という感じで拝んでいます。


近代登山的にはこちらが1.5mほど高くて山頂。
こちらの祠は、威力不動延命行者より前に開山を試みて断念した長崎の行者さんが五合目の屏風岩まで持ち上げた馬頭観音像を長崎の後世の行者が持ち上げて安置したものです。
そういえば、近代登山的にはこれが本当の山頂です。
せっかくなので私も。
前線が近づいてきているおかげで、南の方からどんどん雲が低くなってきました。


雨が降ってきてこれでは山頂ライブはできないかな~と思っていましたが、
なんと加賀谷さんが歌い始めたところ止むという奇跡。
やはり女性や芸能者は神様とご縁が深いのですね。
無事に登頂して、後は下るのみ。久しぶりの北沢峠への下りです。
時間があったのでここで摩利支天に寄ります。
信仰登山としては、八合目ご来迎場から赤石沢奥壁の御中道を通って摩利支天を拝み、
本峰を遙拝してから奥宮に参拝して黒戸尾根をまた下るというのが本筋だったそうです。
それもまたいつかやってみたいですね。


名残惜しいですが、バスの時間もあり、雨も迫ってきていたので、少し急ぎ足で下りました。

駒津峰に着く頃にはこんな感じに。
とはいえ、樹林帯に入る前の本降りは免れることができて幸いでした。
後は樹林帯をスリップに注意して下り、無事下山しました。

ますます甲斐駒ヶ岳が大好きになった2日間でした。横手からの道、信州側からの七丈ヶ滝尾根からの道も近いうちに行きたいですね。

 
TOP