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ごあいさつ。


こんにちは。登山ガイド・スキーガイドのたむ屋マウンテンです。
どうぞごゆっくりお楽しみくださいませ。
                                                   たむ屋マウンテン/田村茂樹



2016/02/01

山岳ファーストエイド講習に行ってきました。


ァーストエイドは登山技術の一部である。
ということで、夏に続き、日本登山医学会の山岳ファーストエイド講習冬編に行ってきました。今回でベーシックコース修了です。


この講習の特徴は、
講師が全員山岳医であること、
山の環境を踏まえ、山特有の疾病や怪我に対応していること
実例を元にしたシナリオトレーニングを行えること
要救護者の状況を判定して最終的な処置目標を立ててそれに向かって行動を組み立てていける力を徹底的に身につけさせてくれること
だと思います。


ファーストエイドは実際にはどれもそれぞれの流儀なりに全体の流れを教えてはいるとは思うのですが、一通り教わった後の印象ではともすると個々の症状の鑑別や手技の習得に目が行ってしまいがちなものもあります。それに対して、個々の手技の技術はともかく(そこは別途勉強するとして)、目の前のことにとらわれずに全体をしっかり捉えて客観的な視野で事に当たれる目を育ててくれるように感じます。興味を持った方はぜひ受けてみてください。 詳細は以下のURLからご覧いただけます。
http://www.jsmmed.org/firstaid/fa_index.html




座学は相変わらず目一杯すぎて写真を撮っている余裕無し。。。

野外でのシナリオトレーニング風景。
せっかくなので低体温症の患者になってみました。
湯たんぽを抱えてツェルトやマットや寝袋にくるまるとかなり暖かいです。
小屋泊まりではマットや寝袋は持っていないと思いますが、ツェルトに加えて
シュラフカバーくらいは持っていると良さそうです。

搬送訓練は講習の主眼ではないですが、これも大事な経験。
表面がかなりくらいクラストでしかもでこぼこしていたので怪我していたら相当響きそうでした。
移動させるかどうか、も重要な判断ポイントです。

夏にやったことがようやく腑に落ちてきたり、自分の癖に気がついたり、課題や改善点を見つけたり、充実した時間でした。今回教わったことを忘れないようにレベルをしっかり維持しつつ、さらに高いレベルと精度を目指してがんばっていきたいと思います。


立山まで来たので久しぶりに立山博物館とカルデラ砂防博物館に寄って
研究資料を仕入れてきました。


 
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