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ごあいさつ。


こんにちは。登山ガイド・スキーガイドのたむ屋マウンテンです。
どうぞごゆっくりお楽しみくださいませ。
                                                   たむ屋マウンテン/田村茂樹



2016/12/09

さすが修験道の山です。~甲斐駒ヶ岳 黒戸尾根 第1話~

今年の雪山初めは、ウォーミングアップなしにいきなり甲斐駒ヶ岳の黒戸尾根になりました。黒戸尾根自体登りたいと思いながらもなかなか挑む機会が無かったのですが、いやはや、さすが修行の山の趣で、登り手の中途半端な態度は一刀両断に切り捨ててくれるルートでした。


高速を降りて小淵沢から。いつ見ても格好良い山です。
今回は竹宇の登山口から。まずは神社に参拝。

尾白川を渡っていよいよ登りはじめます。さながら結界のような橋。
しばらくは秋山の雰囲気の登山道を登っていきます。
なんやがさごそするなと思ったらカモシカさんでした。
逃げないどころかこっちに寄ってくるのには驚きました。
落ち葉のラッセル道。
落ち葉の下にいろいろ隠れているので、想像力を働かせて歩かなくてはなりません。
2時間半登ってようやく横手からの登山道と合流です。
高度としてはこの日の高低差の半分を稼いでいるのですが、
難所も控えている上にこの先のアップダウンも激しく、半分には遠く及びません。
標高2000mくらいから先日の雪が出てきました。
いよいよ最初の関門の刃渡り。岩場に慣れている人ならまだまだ序の口です。
ここで小屋のご主人ににさくっと抜いて行かれました。僕もそれなりの重荷を担いで
コースタイムペースで歩いて入るのですが、それより1時間半ほど短いペースのようでした。
さすが!!
南には鳳凰山と富士山!

北には八ヶ岳から霧ヶ峰。
最初の絶景ポイントです。
刀利天狗に向かって急登をよじ登ります。


刀利天狗で一息。
御嶽山との関連を窺わせる名前ですが、詳しいところはまだ調べきれていません。
これはまた追い追いの課題です。

しばらくは楽ではないですが長閑な登り道。
そしていよいよ山頂が見えました。
と同時に立ちはだかる岩壁。
第二の関門の始まりです。

昔は梯子はなかったとか。さすがです。
石碑は数えられないほどあり、信仰との深い関わりを教えてくれます。
小屋まではもう1ピークを越えなければなりません。ナイフリッジに渡された橋を渡って再び岩登り。


そしてようやく七丈小屋に到着です。7時間の道程でした。
水も、
トイレも、
すべてがありがたい!
晴れて月も星も夜景も美しい夜でした。
やっぱり山ってよいなぁ。

つづきます。

 
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