昨年は猟期間際に免許を取ることになってしまいましたし、回数もそれほど出れなかったので、猟というものを知るだけで終わってしまいましたが、今年は時間を作って、巻き狩りはほぼ毎回参加し、暇があれば林道を走り回ったり猟場の山を歩き回ったり、とにかく山に入り浸っています。
野生の動物を獲って食べる、というと、現代の感覚からすると特異なことに思われるかもしれませんが、第二次世界大戦後しばらくして家畜の食肉が安定的に供給されるようになるまでは、山村では猟師が鳥や獣の肉を獲って食べることは極めて普通の文化だったわけですし、農林業への被害を防ぐ役割も担っていました。農村から都会に働きに出る人が多くなり、60代以下で農村に残って働く人が少なくなってしまった今、こうした役割を受け継いでいく必要があります。
そんなことも踏まえてはいますが、難しいことを抜きにして、道のない山々を歩き回るのは楽しいし、必死で生きている動物たちと命のやりとりをする充実感は非常に大きなものです。彼らほどの気迫を持って自分は生きているかと自問せざるを得ませんし、対峙していると野生動物としての自分も意識します。自分の限界に近いバリエーションルートを行くのと似ている気がします。山の魅力の究極のひとつの形のようにも感じます。
そんなところで、猟場の山と、獲ってきた鹿や猪の料理をご紹介します。
普段生活しているところの遙か向こうに北アルプスが見えます。 |
雪が降った次の朝はとても美しいですよ。 |
動物の足跡もはっきり見れます。 今日の足跡か、もっと前の足跡かも一目瞭然。 |
雪が降らないとわかりませんが、林道もけっこう歩いているんですよね。 |
ではここからはお待ちかねの料理集です。
鹿のハツのトリッパ |
塩漬けの猪とエリンギのピザ。 |
ハッシュド鹿。 |
猪汁に、猪の内ロースのステーキ。 |
猪のバラのロースト。 |
猪のベーコン。 |
こんな山の恵みをぜひ味わっていただきたいと思いツアーを企画しましたので、みなさんどうぞおいでください。お申し込みお問い合わせお待ちしています!
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http://alpsnc.jp/2016/11/24/%e3%82%b8%e3%83%93%e3%82%a8/