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ごあいさつ。


こんにちは。登山ガイド・スキーガイドのたむ屋マウンテンです。
どうぞごゆっくりお楽しみくださいませ。
                                                   たむ屋マウンテン/田村茂樹



2016/12/26

山登りと狩猟。

リスマス連休も地元の大先輩方と猟に出てきました。猟に出て山を歩き回っていて最近思うことをこの機会に書き留めておこうと思います。




スマホで撮ったのでちょっとへたくそですみません。。。


 猟をしていると、山のどこにどんな向きに獣道が通っているか、とか、ここの沢や尾根はどこにつながっているか、とかそういう地理が頭の中に入っていないと、そもそもどこをどう囲んで獲物を追い込んでいるかわかりませんし、いつまでも人に言われてその通りに動くだけになってしまいます。大先輩方はそういうことは小さい頃から山を駆け回って、若かりし頃はまたその大先輩方に怒られながら山を歩いて覚えていったのでしょうが、僕らのようにこの年からだと同じようにやるのはなかなか難しいので、別のアプローチで追いつこうと努力しています。それは、地図とコンパスとGPSを頼りに自分の足でどこでも歩き回れるという、自分が登山で培ってきた技術です。おかげさまで、いまでも達者に山を歩き回れるメンバーが少なくなってきている中でも、自分の特技をフルに発揮してかなりのスピードで山を覚えていけているように感じます。
 

 そんなふうに山を歩き回り、獲物の痕跡を探し、獲ってくるというのは、自分の持てるモノを総動員して、山に入って帰ってくるという山登りの楽しみの神髄が詰まっています。自分の家の近くの里山は猟に関わらなければ、こんなに興味を持つことはありませんでしたし、したがってこんなに入る機会はありませんでしたが、知れば知るほど面白いものです。景色もよいし、そうなるとやはり愛着がわいてきますよね。登山道から見える景色なんてその山の1%とかそんなもんではないでしょうか。先輩方と歩いていると、「山を知っている」という言葉の重みを感じます。それは北アルプスなんかでも同じことで、登山道だけ登っている人とバリエーションも登る人では明らかにその山に対する感情は違うと思います(ただしバリエーションにしか興味の無い人は話は別)。まさに「おらほの山」という言葉がほんとにしっくりくる感じがします。

 都会にいた頃もやっぱりこちらの山に来れば美しいと思うし感動もするのですが、一過性の感動といいますか、自分の生活とは切り離された異次元の世界の感動だったように思います。それが、自分の生活の近くにこうした里山があって、そこから遠くに見える北アルプスまで、途切れずにずっと世界が続いている感じで、まだうまく言葉では言い表せませんが、日常生活の中でふとした瞬間に下りてくる感動になってきた感じがします。なんだかじんわりと心にしみ入るような感じでしょうか。そんなふうに感じられるようになってきた自分の変化をとても嬉しく感じます。

  さて、そんなクリスマス連休の猟果ですが、2日連続で自分の所にシカが飛んできたものの、2日連続で撃ち漏らすという大失態。距離はどちらも20-30mくらい。しかもうち1日は自分が獲れていればボウズではなかったという。。。先輩方もそうやって何発も外しつつ当てられるようになっていったんだとは思うので別に気に病んでいるわけではないのですが、悔しすぎます。
 1日目に立ったタツマは林道から標高を200mほど上げたところで、もはや喜んでそんなところに行けるメンバーもいなくなってしまっているので、そのあたりでたくさん仕留めて、自分の名前を冠したタツマ(ぼくはコールサインがJO3EMYなので「EMYのタツマ」)なんて呼ばれるようにしたいもんだなぁなんていう野望も抱いており。。。
 
 そんな年の瀬です。年内はたぶんあと1回!次こそ!
 併せて、バリエーション好きな人(特に里山)はきっと猟も楽しめると思いますのでぜひ!

 
クリスマスには焼猪。
 
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