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ごあいさつ。


こんにちは。登山ガイド・スキーガイドのたむ屋マウンテンです。
どうぞごゆっくりお楽しみくださいませ。
                                                   たむ屋マウンテン/田村茂樹



2017/02/08

冬の上高地お泊まりツアー 前編。


の上高地は土日でも夏と比べるとはるかに静かになりますが、それでも混む日は混むので、平日に泊まりでじっくり味わいたいなと思って、真冬の平日にお泊まりツアーを企画しました。天気予報はいまいちでしたが、逆にそういうときに入ったことがなかったので、それはそれでモノクロームの静寂の世界を楽しめるかな、と期待しての入山です。


今年もやってきました。冬の釜トンネル入口。
30分間、黙々と登ります。
向こう側の世界に這い出て一息。
上高地トンネルがすでにできていますが、戯れに旧道を足慣らしがてら歩いて行きました。
ファーストトラックです。
上高地トンネル出口にて。立入禁止から出てくる足跡が一筋。。。
ここから大正池手前までは工事車両のために除雪してある道を歩いていきます。
ちょうどシラカンバとダケカンバの住み分け境界付近なので、
うまいこと隣り合って生えているところを見れました。


そして、大正池。

ただただ、静かに、雪が舞い下ります。




田代池と六百山。

田代橋を渡り右岸へ。
除雪した雪のバリケードの向こうに隠れていました。
冬のウエストン師のレリーフ。
日帰りだとなかなか時間がなくて歩けなかったこちらの道を切り拓いていきます。
そして、河童橋と六百山。

穂高も焼岳も雲の中でしたが、山は見えずとも下は下でひとつの世界。
それをしっかり味わえるよい機会でした。



ヒトもすなるスマホというものをシカもしてみむとてするなり。


閑話休題。
河童橋からはトレースなし。夏道の記憶を頼りにラッセルしていきます。
夏にどれだけ意識して道を歩いているかを問われます。
おやおや、おそらくキツネさんのラッセル跡。ラッセル泥棒させてもらいます(笑)
なかなか動物の足跡を見かけませんでしたが、ようやく目にすることができました。

明神手前にはカモシカさんがたくさんいるようです。
足跡は雪が積もって不明瞭ですが、足を引きずっているので一目瞭然です。






本日のお宿の山のひだやさんに到着。冬もひっそりと営業中です。
今のご夫婦の先先代が高山から松本に出てきて「ひだや」という旅館をやっていたところに
上高地での営業許可を得たので「山のひだや」という名前なのだそうです。

例のギャグみたいな名前のカフェ(失礼!)は目に入っていましたがなかなか入る機会がなく、
今回ようやく泊まることができました。そのカフェは今のご夫婦の娘さん(パティシエ)が
ケーキを作っているそうです。これは夏に食べに行かなければ!

薪ストーブの温もりとランプの明かりが心地よい宿です。
夕ご飯は、我が家のお米のご飯、シカの味噌漬けと野菜の蒸し物、鹿出汁と野菜のの吸い物
というジビエ尽くしです。我ながらよくできました◎


おなかも満たされ、おやすみなさい。
 
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