昨年は冬季バリエーションはほぼ初めてという状態。そこから1年間のトレーニングを経て、リーダーとしてすべてを判断し、自分の進歩を噛みしめながら登る山でした。
入りはいつもの釜トンネル。 |
天気も上々。 |
ただ、雪が少なくて道路はなんとアイスバーン。 いきなりアイゼンを履きました。 |
除雪機の作った雪壁を乗り越えて西尾根の取付へ。 |
取付の急斜面。 |
後はひたすら登ります。 |
背中には焼岳。 |
左手には穂高。 |
例のトンネル。 雪で埋まってなくてよかった。。。 |
まだまだ登る。。。 |
先行パーティがけっこう入り込んでいるようだったので、上のビバーク地が埋まっていることも考えて、去年より低いところにテントを張りました。
なんと、焼岳が真正面に見えるテント場です。 |
穏やかな陽気だったので、テントの張り方から生活技術からすべて一から講義しました。 |
そして、今夜の宿ができました。 あとはひたすら水を作り、、、 |
今夜のご飯はカレーでございます。 米は生米、カレーは豚肉に揚げ野菜にフレーク上のカレールーで。 やはり食事には拘りたい! |
いただきます! 「今まで食べたカレーの中で一番美味しい」などというもったいないお言葉をいただきました。 嬉しい限りです。 |
夕暮れの焼岳を眺めながら、、、お休みなさい。。。 |
翌朝は3時起きの5時出発でアタック開始。 |
夜が明けていきます。 朝方はなかなか雲が取れず、やきもきします。 |
いよいよ見えてきました!乗鞍岳。 |
痩せ尾根の手前からロープで確保して登っていきます。 |
美しい。。。 |
他のパーティに対する配慮はもちろんのこと、自分のパーティのメンバーに対する配慮も肝要です。気温-10度以下、風速5m/sの中で20分以上も待つとどうなるか。。。その結果の想像ができない時点でリーダーとしては失格ですし、そうならないように全員をトレーニングして挑むなり、リーダーが何から何までケアして短時間で抜けられるようにするなりしないといけません。
いよいよ遮るものがなくなり、この大展望を思う存分楽しみます。 |
核心部の痩せ尾根と岩場を越えて、あとちょっと。 |
あんなに大きく見えた焼岳が眼下に見えます。 |
一生懸命登ってきた甲斐がありました。 この景色は一度見ると癖になります。 |
いつか歩いてみたい長大な南尾根。 この先は沢渡につながっています。 |
さて、下りも取付に下りきるまで急な悪場の連続です。 気を緩めず、集中して下りましょう。 私も集中して取付に下りるまでずっとショートロープ。 |
テントを撤収し、無事に下山しました。 |