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ごあいさつ。


こんにちは。登山ガイド・スキーガイドのたむ屋マウンテンです。
どうぞごゆっくりお楽しみくださいませ。
                                                   たむ屋マウンテン/田村茂樹



2017/04/23

ヒカゲツツジ見頃です。~京ヶ倉~

山の春もよいですが、里山の春も素晴らしいもの。ここのところ雪山続きでしたが、気分を変えて里山をご案内してきました。

今回は生坂村の京ヶ倉と、安曇野の東山の一角にある光城山です。他の村の案内ばっかりしてないで自分の村の山を案内しなよ、という声も聞こえてきそうですが、そちらは研究を重ねてとっておきの形でご案内したいので、まだ大事に取っておきたいと思っています。

ということで、まずは京ヶ倉。
今回のお目当ては北アルプスの眺めとヒカゲツツジのお花。ちょうど見頃でした。まだ晩生の株はつぼみで残っていましたから、しばらく楽しめそうです。


万平の桜並木を潜り抜けて登山口へ。



ちょうど赤松の枝が額縁のよう。
もう少しで稜線。標高は1000mもないですが、なかなか存在感のあるピークです。
稜線出ると岩歩きです。


最後にちょっとした岩登りがあって山頂です。
向こうに見えるピークが大城。

その名の通り戦国時代には山城があって、京ヶ倉大城も山の解説にはそのような説明しか出てこないことが多いですが、京ヶ倉の名前を紐解くとどうも経塚があることに由来するようです。つまり、「経が倉」あるいは「経が蔵」が元だということです。
また稜線の岩岩には、「天狗岩」「双子岩」「トド岩」「剣吊」などの名前が付いていることから、修験道の歴史を持った山だということもわかります。
このあたり、まだまだ研究が足りないので掘り下げていきたいですね。

天気もよく素晴らしい眺めです。
  さて、なんとはなしにこの写真を上げましたが、犀川の蛇行の様子がよく見えますね。川の反対側の丘陵地から見ると、面白いことがわかります。

稜線の手前の台地のようなところ、万平から尾根を突き上げるように登っていって、そこから左側にある双耳峰が京ヶ倉と大城です。
その台地から手前側に、犀川の作った段丘が何段も見えているのがわかります。犀川は今では写真右から手前に流れ、左奥へと蛇行していますが、その昔は万平を突っ切るように流れていたのが時代とともに今のように徐々に曲がりくねっていったことが読み取れます。専門用語では「生育蛇行」といいます。

以上、今回のブラタムラでした(笑)



さて、山頂ではこの間から非常に気になることがあるのです。それはこの案内板です。

拡大してみるとこんな感じ。


山並みがGoogleEarthやカシミールか何かの解像度の低いCGな上に、見えるはずがないピークまで示されています。極めつけは鳶山に鍬崎山。見えるわけがありません。
これはいくらなんでもひどすぎると思います。今日会ったみなさんはひとり残らず混乱していました。何とかしてほしいなぁ。。。

稜線からは桜仙峡の山桜もよく見えたので、帰りに寄ってきました。

桜仙峡の桜と京ヶ倉。いいでしょう?そんな長閑な一日でした。

最後に。。。
京ヶ倉も大城も1000mに満たない里山ですが、三点支持での登下降技術を求められる岩場があるなど、決してやさしくない山です。それがまたいいアクセントになっているわけですが、くれぐれもなめてかからないようによろしくお願いします。



次回の里山ツアーは有明山と雨引山です。
概要はこちらから↓
http://tamuyamountain.blogspot.jp/p/blog-page_86.html



 
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