写真真ん中の雪庇の薄いところか、その右側の切れ目から行くか。 |
左ルートは積雪が薄すぎて足場を固められずアウト、右側の切れ目を目指していきます。 しかしこちらも表面は3cmほどのウインドクラスト、中はさらさらで足場は固められない積雪状況。 クラストを横に割ってホールドに、クラストの上に足をかけてスタンスにします。 これまで普通の縦走登山でやってきたことは雪山技術のほんのごく一部でしかないことを思い知らされます。 |
ラストはシビアなトラバースと非常に不安定な雪壁を数m登って、、、
無事に登頂しました。(撮影:原ガイド) |
最後の1時間は久しぶりに生きて帰ることに全神経を集中した時間でした。ふひぃ~。
これで生きて帰れます。長居は無用、剱を眺めながら足早に下ります。 |
白馬山荘はこんなことになっていました。頂上宿舎も避難小屋もけっこう埋まっていました。 |
ばんざーい! |
杓子を仰ぎながら大雪渓を下ります。 |
ス、スキーがほしい。。。 |
そして帰ってきた主稜末端。ここまで行動時間10時間半、二俣までの下りを含めて13時間でした。 |
今回の山行ではこれまでの知識や技術や経験を総動員しつつ、それらの限界を知り、さらに発展させることができ、非常に濃密なトレーニングの場になりました。不慮の状況に陥った時の対応能力を高めるためにもこうした訓練は続けていきたいものです。もっとも、あれほどの緊張感はしばらくの間はごめんですが。。。(苦笑)