(写真はすべて中西れいこ氏撮影)
今回は入門編ということで山慣れた自分には山中の行はそれほどきついものではありませんでしたが、白装束になったり経を読み祈りを捧げたり余計な口をきかなかったりなど様々な儀式や仕掛けが加わることで、、時には山で死にかけたような体験を通して自分が山で感じてきたのとはまた少し違った精神状態を感じることができました。言葉で表現してみるならば、より精神的に研ぎ澄まされ、自分を自然に映して返ってくるものをより敏感に感じられるようになるということでしょうか。
これからは普段の服装で登っていても心持ちは今までとはだいぶ違ったものになりそうです。次の山でどんな山でどんな自分に会えるのかが楽しみです。近場の修験の山も近いうちに改めて登ってみたいものです。とりあえずは岩殿山と有明山でしょうか。機会を改めて、もっと体力的にも追い詰められてそこから生まれ出てくるものを感じに本場へと赴きたいと思います。
ガイドの仕事という面では、自分も山伏を名乗れるくらいになれば日本の山の宗教的な側面をより確かに伝えられるでしょうし、山岳信仰の場として栄えた山々を案内する際にも深みが増すことと思います。少々時間はかかりますががんばっていきたいところです。余談ですが、沢登りでガイド中に般若心経を唱えながら滝行したらもはやそれは特技では?などという話も飛び出しましたよ(笑)
それはさておき、今回の修行は、いったんは廃れてしまった修験の山で再び修行をやってみたものです。身近なところに同じような歴史を持つ山がありますので、自分もそんなことに関わっていけたらと思っています。