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ごあいさつ。


こんにちは。登山ガイド・スキーガイドのたむ屋マウンテンです。
どうぞごゆっくりお楽しみくださいませ。
                                                   たむ屋マウンテン/田村茂樹



2017/05/07

GWの気象遭難はこうして起こる?その2~奥穂高岳~


GWは続きまして奥穂高岳に行ってきました。


横尾からは相変わらず前穂高岳と屏風岩がきれいに見えていました。
今回は横尾本谷を遡っていきます。
積雪期ならではの迫力。
本谷橋までは春の雪融けという感じですが、、、
そこから先は雪の下。
沢の本筋を進んでいくのは残雪期ならではの光景です。
夏はなかなか見れない涸沢出合からの本谷。
スキーか沢登りで行ってみたいとかねがね思っているのですが、今年は行けるかな?
槍までの標高差1500mと比べれば涸沢までの登りは楽勝です(笑)
お、前穂が見えてきましたよ!
黙々と歩いて、ようやく涸沢ヒュッテの屋根が見えてきました。
お疲れさまでした。
でも今日のお宿はこちらです。あとちょっと。
前穂北尾根とテント村と。
春もなかなか賑やかです。
翌日はアタック日なのに、予報通り怪しい雲行きになってきました。




翌日は朝のうちならばなんとか?ということに期待して、4時出発でアタックを試みました。
4:23
4:24 東の空が白んできました。
4:39 一方、稜線は霧です。
4:49 日の出です。
雲がきれいに焼けて、これだけでも登ってきた甲斐がありました。
4:51 雪面も赤く染まって素晴らしい朝です。
4:54 さて、この天気が保っているうちにどこまで行けるか、お天気と競争です。
4:57
5:12 雲行きがかなり怪しくなってきました。雲の中へ突入です。
先日の白馬と全く同じ展開です。
5:12
5:20 涸沢が朧になりました。風も出てきました。
6:20 あやー、6時過ぎからとうとう降り出しました。
とりあえず白出のコルまで行きますか。。。
6:23 穂高岳山荘に到着。
涸沢岳まで、、、というオプションもありえましたが、
風もそれなり、だいぶ降ってきていましたので無難に撤退としました。
ゆっくり話もできないので山の仲間とはまたこんど。
小屋からなのに奥穂に向かう岩壁が微かにしか見えません。
7:23 というわけで、雨でぐずぐずになった雪の斜面を慎重に下ります。
7:38 下ってくるとようやく雲の下になりました。
無事に帰還して、この日はひたすら干し物大会&大反省会&お昼寝読書大会になりました。



さてさて、最終日がまたいい天気で憎らしい限りですが、お天気には逆らえません。
先日の白馬もそうでしたが、1日ずらせばいいのにずらせないというのが問題で、
こういう余裕のなさがいろんなところに現れて、積もり積もって遭難という結末に至るように思います。


名残惜しいですが、雪崩のデブリを縫って帰途につきます。
バイバイ!


徳沢ではおさるさんの食事を見れました。
ニリンソウを食べていました。





そして帰って来ました。
また来まーす。




 
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