なかなか訪れることができないでいた経ヶ岳に行ってきました。
まずは麓の仲仙寺に参拝します。こちらは牛馬信仰で有名なお寺さんですが、山岳信仰の跡も随所に見られます。仲仙寺を開かれた慈覚大師が比叡山で見た夢の中で「信濃の国の大神護山へ登り観音様の像を造り奉れ」と告げられ、大神護山に登ると夕方になって明るく光る木を見つけ、この木を17日間彫り続けると、十一面の救世観音の姿が顕れました。大師は大神護山にこの仏像を奉納し、残りの木片にお経を書いて奉納されたことから経ヶ岳と呼ばれるようになりました。
|
秋葉大権現、金毘羅大権現、三峰大権現。
彫りがまたとても良いです。 |
|
とてつもなく大きな庚申塔。 |
|
仁王門。写真には撮っていませんが仁王像も古いものです。 |
最近、御詠歌いいなぁとしみじみと思うのです。
はるばると登りむかへば仲仙寺 いつもたえせぬ松風乃音
|
さらに進むと閻魔堂がありました。新旧2組の六地蔵様がいらっしゃる歓待ぶりです。 |
|
不動明王。 |
|
山門へ石段を上がります。いい気が満ちていて清々しい朝です。 |
|
迫力ある絵馬は地元の生徒の作。 |
|
こちらも。これはいい授業ですね。 |
|
昔の絵馬もたくさん。 |
|
昔の絵馬は下に願主の名前が所狭しと書かれています。
今となっては考えられないことですが、これだけたくさんの人たちが自分の家の馬に対する祈りを込めたということです。
参拝も済んだところで、神体山ともいうべき経ヶ岳に登ります。
|
|
麓の植林地を抜け、 |
|
躑躅を愛でながら登っていくと、 |
|
ちょうど霧が晴れてきました。
緑が美しい。 |
|
日の光で鮮やかに輝く新緑の中を登っていきます。 |
|
山頂までの道すがらには奥の院の跡があり、経ヶ岳大権現が祀られています。 |
|
さらに30分弱行くと、 |
|
山頂。
展望はありませんが、こちらにも様々な神様が祀られていました。
合掌。
登り甲斐のあるいいお山でした。
今度は、昔の丁石に導かれて歩けるという、仲仙寺までの参詣道の羽広道を歩いてみたいものです。
|