お茶坊様は江戸時代も終わりの頃の武蔵国の生まれ、高尾山に始まり各地の行場を渡り歩いて乱橋の地に定住し、修行を重ねながら、御嶽講を組織して先達として谷の人々を御嶽山に幾度となく連れて行ったそうです。お茶坊様という愛称は、修行の合間に谷に下りてきて良くお茶を飲んだからとか。
そんな先人の修行の跡をたどる山旅へと行ってきました。
気持ちよく晴れました! 麓の乱橋の集落がきれいです。 |
地元の方々が修行窟までの道を整備してくれているおかげでとても歩きやすい道です。 |
手作りの鳥居が素晴らしいです。作れるもんなんですね。 じいさんになる頃にはこれくらいのものは作れるようになりたいものです。 |
尾根を乗り越して、反対側の滝上峡に向かって下っていきます。 |
途中でいかにも美味しそうなきのこを見つけました。 |
はて、なんだろう。 |
しばらく行くとだんだん岩場が出てきて行場が始まります。 立派な普賢大菩薩の碑。 このあたりの岩でないということがまた凄いことです。 |
ここに登ってくる道には石段が切られていますが、浸蝕に弱い砂岩なのでだいぶ段が削れてしまっていてこの傾斜だとちょっといやらしいので、階段を上るのは帰りにして行きは迂回しました。 |
下から見るとこんな感じです。 |
さらに行くと常夜灯。 向こう側の高まりにお茶坊様を祀るお社と修行されていた岩窟があります。 |
筑北の山々。遠く北アルプス方面は白馬のあたりが見えました。 |
いよいよまさに行場のような道になりました。 もちろん昔は足場もなくロープもなかったはずです。 |
お茶坊様を祀るお社です。東屋も併設。 |
そこから足場の悪い踏み跡を少し下ると、、、 |
隆明霊神修行洞。 |
入口は小さいですが、中に入ると人が立てるくらいの空間があります。お茶坊様に敬意を表して私も中で勤行してみました。砂岩の砂が床に堆積して響きはそこまで良くありませんでしたが、お掃除したらよく響きそうです。 |
お天気に恵まれて楽しい山歩きでした。 |
なお、車に帰ってきたら猫ちゃんがボンネットでくつろいでいましたとさ。 |