このままだとまたろくに沢に行けないまま冬になってしまう!ということで、駆け込みで気になっていた沢のひとつに行ってきました。八ヶ岳の天狗岳近くに突き上げる河原木場沢です。
醤油樽の滝までは地元の方たちが整備しているということですが、沢歩きの趣。 濡れてもよい足回りが無難です。 |
直前の激しい台風のせいか、あるいはもっと前の大雨のせいか、滝を巻くために付けられた梯子が ほとんど外れていました。沢登りのつもりで来れば、左斜面の草付きを上がることは可能です。 |
登っているときに落ちたらと思うと怖いです。 |
沢を登っていくと八ヶ岳の噴火史を辿るようにどんどん地質が変わっていきます。 まずは洞窟群が現れます。 |
だんだんと両岸の壁が近づいてきて廊下状になり、高巻いて梯子を下りると、、、 |
醤油樽の滝が見えました! |
ド迫力でした! ちなみに、もちろんこんな陽気なので滝行はしていません(笑) さて、これを登るのは不可能なので、大高巻きします。 |
こんなもんかなーというところで沢沿いに出てみたら滝の上が見えて、 これ下ったら行けるかなーという沢を下っていったらうまいこと滝の上に出れました。 |
沢ぎわがとっても滑りやすそうだったのでどきどきしながら降り立ちました。 まぁ、ロープ出しましょうって話なんですが(笑) この下はあの滝です。 |
ここから上はまたナメを気持ちよく登っていきます。 岩も滑りにくいのでとても歩きやすいです。 あ、地質が変わりましたね。 |
この2段の滝は少なくとも上の方は高巻きしないと行けなさそうです。 下は水を浴びながら登れそうですが、この天気では嫌なのでまとめて高巻きます。 |
高巻き途中から。 ほとんどの滝は登れるか簡単に高巻けます。 |
ここでまた岩が変わります。 |
天狗岳の西尾根が見えてきました。 |
枝沢をどんどん分けて、本流の水量も少なくなってきました。 |
いよいよ水流も細くなってきました。雨の後なので、崩れて溜まっている土砂が水を含んで底なし沼。 辛うじて水に洗われている部分を歩いて遡っていきました。 |
高度もだいぶ上がって、下界が見えてきました。 |
流れもなくなり、後は詰めです。 |
と、ここでなんと霧に包まれてしまいました。 進むべき方角はわかっていても、稜線近くは崖になっていて登れるところは限られているはずなので これまた心臓に悪い展開です。 |
沢を歩いている最中もそうでしたが、至るところ鹿や猪の痕跡だらけです。 |
微かに見えたけど、あれは主尾根ではないはず。。。 |
結局、こんな森に包まれた尾根に取り付いて登り詰め、、、 |
無事に西尾根の登山道に出ました。 |
そこから少し東に行った第2展望台から雲の切れたときに見たらこんな感じでしたから、当たりといってよいでしょう。 |
天狗岳、硫黄岳、阿弥陀岳など一望できましたが、それも一瞬。 |
いっこうに晴れそうもないので、次郎兵衛沢(白薙沢)を下るという計画は止めて、 西尾根を下って枯尾の峰から南西に延びる尾根を下ることにしました。 |
~中略~ 唐沢鉱泉の分岐から先はどうやら地元の共有地の見回りくらいにしか使われていないようで、ところどころ道が不明瞭で、地形図に出ていないマーキングもありました。 |
そんなこんなで、わりと真面目に読図をしながら枯尾の峰に到着。 |
高度を下げると雲はなく、南アルプスの山々が望めました。 |
最初は割と急勾配の下りですが、進むべき読図ができてしっかり歩ける人なら問題なしです。 |
途中からは穏やかなカラマツ林。 色づく頃には、落葉松の紅葉を愛でに林道から登ってくるだけでも楽しめそうです。 |
どんどん下っていくと、、、 |
無事に林道が見えました。 |
参考までに、今回のルート図です。 (醤油樽の滝の高巻きはテキトーですがご容赦ください。) |