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ごあいさつ。


こんにちは。登山ガイド・スキーガイドのたむ屋マウンテンです。
どうぞごゆっくりお楽しみくださいませ。
                                                   たむ屋マウンテン/田村茂樹



2018/01/01

一年の締めくくりに。。。~甲斐駒ヶ岳(前編)~

年も年越しは甲斐駒ヶ岳黒戸尾根になりました。修験道に足を踏み入れて以来、山に入る度に、時間の許す限り祈るようにしてきましたが、そんな中で、祈りを込めて歩いていると、ふと力が宿って足が進むようになったり、ふと悟りを得たり、大晦日に山の神様に大きな贈り物をこういう場所でいただくことができて、実に素晴らしい一年の締めくくりになりました。


早起きして一路白州へ向かいます。
今回もまずは竹宇の駒嶽神社に参拝。
三途の川のような吊橋を渡って、ひたすら急登を登っていきます。
背後に八ヶ岳が見えてきて、、、
ようやく駒ヶ岳ともご対面です。
笹の平を過ぎる頃になると雪も多くなってきます。
アイゼンを付けて、また淡々と登っていきます。
岩場が出てくると、
いよいよ最初の難所の刃渡り。
今では手すりが付いてしまって難しくも何ともないのが少々残念です。
ここでようやく展望も開けます。
八ヶ岳も、、、
富士山も、、、
鳳凰山も。。。
こんなに立派な霊山に囲まれて、その中でも飛び切りのところを登っていきます。
間もなく次の岩場を越えて、
刀利天宮(刀利天狗)。
木曽御嶽山の三笠山刀利天天狗の分身です。
おんきゃるまやそわか。


さらに進むと五合目。立ちはだかる屏風岩。
ひたすら修行しているうちに、今の登山道のあたりが崩れてこれにより道が開かれたという開山の逸話が残っています。
ここからまたしばし岩登りを1時間ほどして、
七丈小屋に到着です。
今年から登山家/山岳ガイドとして著名な花谷泰広氏が管理人になられ、
甲武信小屋仕込みのカレーが晩ごはんになりました。
お変わり2杯!


翌日は天気予報を踏まえ、6時に早立ちしました。

八合目直下で日の出を迎えました。
モルゲンロートの駒ヶ岳。

八合目に到着。倒れてしまった鳥居と不動明王の大きな碑があります。
ノウマク サンマンダ バザラダン カン。
この鳥居はぜひ復活させたいですよね。
ここでロープを結んで、いざ、岩場へと向かいます。
ナイフリッジの稜線をひたすら乗り越えていきます。

そして、上手の磐座の上に聳える剣。剣は不動明王の象徴、
そして修験道の御本尊のひとつが不動明王です。
それまでの場所にも至るところに剣や祠や霊神碑が祀られていて、
なるほど神様を感じる場所なのですが、ここはその中でも飛び切りの場所です。
ただ、ご覧のような場所にあるので、相当に修行を積まれた方が安置されたのだろうなと。

ここまで来れば一安心。あとはただただ登るだけ。。。
というところで、やはり予報通り嫌な雲が西から流れてきました。
残りちょっと。
焦らず急ぎましょう。

そして、横手の駒ヶ嶽神社の本社。
余裕があったので、三語拝詞、般若心経、不動明王真言、山拝詞と勤行してきました。
さらに三角点のある山頂へと向かいます。
三角点のある山頂の祠は竹宇の駒ヶ岳神社のもの。
久しぶりに記念撮影をしてみました。


天候悪化に間に合い、山頂からは感動的な眺めを見ることができました。
北岳方面。
そのまま稜線伝いに行けそうな気が、、、気のせいか(笑)
南アルプスの女王、仙丈ヶ岳。

八ヶ岳。
鳳凰三山。
荒れてきたら叶わないので、そろそろ下りましょうか。


稜線を越える雲が多くなり、、、
あっという間に空は白くなってしまいました。
山頂でもアウタージャケットのフードをかぶらなくてよいくらいだったのが、
八合目まで下りてきたときには雪に吹かれていました。
下界も見通せなくなってしまいました。
小屋まで戻ってきたときにはこの通り。
最高のタイミングでの登頂でした。

そんなわけでもちろん昼から祝杯。

そして夜は新小屋番の花谷氏ほかと楽しい年越しでした。

 
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