竜爪山という名前は、一説によれば、その昔、竜がこのお山に降りたときに爪を木の枝に引っかけて落としたことから名づけられたとか。これはともかく、静岡の大切な水瓶のお山ということで、竜爪大権現と崇められていたそうです。
静岡では有名とはいえ、全国的に名の通ったお山ではないので、ネットで見ても遡行記録はちらほらとしか見かけません。おまけに沢の枝分かれが激しく、みんなが登っているのがどの沢かもいってみないとわからず、、、ということで、お近くでない方のためにも、登ってきたルートを地形図に落としてみました(画像のみを表示にすると大きい画像で見られます)。
ということで、ここから沢に下りて身体を清めて登ります。 |
最初の大きな分岐。 本流はどっちだ~? |
暖かい日とはいえ、朝はまだ寒かったので、 登りやすいけど水浴びになるところは避けて岩登り。。。 |
途中、天然椎茸に初めて出会いました。 帰って食べてみたらやはり香りが素晴らしかったです。 |
そして、来てしまいました。 登っている人もいるようですが、 そこまで滝登りには執着はないので私たちは高巻きすることにしました。 |
急な登り。 |
そして急な下り。 |
本流の左俣に復帰してしばらくは遡行を楽しみましたが、、、 |
ふたたび高巻きの大変そうな滝。しかも出合の両方とも。 ということで、この沢筋はこれで切り上げることにしました。 |
ふたたび急斜面に取り付いて尾根に登り上げます。 |
天然の柊がありました。 あまり常緑樹の山は歩いたことがないので、珍しいものにたくさん出会えました。 |
山桜が青空に映えます。 |
ちょっと大変なトラバースを抜けて、昨日歩いたルートに復帰して登山口に戻ります。 巡視道は最低限の草刈しかしていないのでプチバリエーションです。 |
途中のピークから山頂がよく見えました。 植林が多いとはいえ、山桜が山肌を賑やかしくしてくれています。 「山笑う」、ですね。 |
静岡の街並みと太平洋が見えました。 |
下りは急坂の九十九折りを根気強く下ります。 |
トリカブト。 |
ミツマタ。 |
休憩して2本目に向かいます。 こんどは穂積神社方面に向かう沢に行ってみることにしました。 |
こちらの方が好みですかね。 |
そして来ました竜走の滝。 |
地層面に沿って流れ落ちています。登れそうだったので行ってみることにしました。 |
竜が走るように流れ落ちる。まさにそんな感じですね。 お互いそれなりに登れるのでフリーで行ってしまいましたが、 せっかく持ってきていたのでロープを引っ張って行ってもよかったですね。 |
登りきると、やはり層理面に沿って沢が侵食してできた樋状の流れが続きます。 |
日も高くなり、気温も高くなってきて、水が輝いて、やっぱり沢はこうでないといけません。 |
そして、昨日も登山道から見に来た肝冷やしの滝。 これも登れないので大高巻きを試みます。 |
登山道に戻って下を窺いながら登っていくと、これはもしや? |
一応通行止めになっていましたが、立派な道に導かれて沢に下りることができました。 |
遡行再開。上が開けてだいぶ渓相が変わりました。 |
ははぁ、どうやら昔あった登山道の一部のようですね。目印もありました。 |
登り始めてすぐの二股のところに気持ちよさそうな台地がありました。 テント張ったら気持ちいいだろうなぁ。。。 |
台地を通り過ぎて、今回は右俣へと進みます。 |
だんだんと水も少なくなってきます。 |
土の中から、、、かえるのうたが、きこえてくるよ♪ |
源流が近づいてくると、枝沢2本まとめて1本で表記されることも増えてきました。 25000万ノ1の地形図の等高線間隔は10mですから、 それよりも小さいスケールの地形は表現されません。 |
さいごはここから登山道に詰め上がることにしました。 |
こんな獣道を抜けて、、、 |
無事帰還です。 |
せっかくなので神社にお参りしました。 |
現在の神社を通り過ぎて薬師岳方面に向かうと石垣があって小さな祠があります。 家に帰ってから調べたところ、ここは本殿が以前あった場所だとのことです。 ちなみにさらに薬師岳方面に向かい、俵峰方面への道との分岐付近に祠がありますが、 これは単なる山の神ではなく、神社の元々のあったところだそうです。 |
と考えると、その周囲に立派な杉並木があるのも納得です。 |
旧社殿の脇にひっそりと佇む石碑。「征清記念碑」 文字は読めるのにどういう意味かさっぱりわかりませんでしたが、 陸軍大将の銘があってわかりました。日清戦争の戦勝記念碑でした。 |
帰りは旧道(参道)へ。 |
石段に石垣。。。昔の人々の信仰心の深さを感じます。 |
参道沿いには新旧混ざっていますが、丁石が並んでいます。 |
無事に下山。ありがとうございました。 さあ、来週もがんばろう。 |
椎茸は加薬ご飯と焼き物になりましたとさ。 |