去年登って以降、山伏修行を体験し、そういった意味での山を少しわかってきたところで登った今回の有明山はまた素晴らしいものでした。よく「一番好きな山は?」と聞かれて困ることがありますが、僕にとっては有明山かもしれないですね。
さて、有明山には有明口、馬羅尾口、中房口の3つの登山口があり、いずれも修験者によって開かれた道です。足の都合上、今回もルートは有明口表参道から登って中房口に下りました。
まずは有明山神社の里宮に参拝。 一時衰退していた有明山神社を明治時代に岡村阜一という方が奔走して大々的に造り直し、 現地に遷座したために、鳥居のみ別のところにあります。 |
旧有明山神社の境内には、それまで行者のみの世界だった黒川沢口のルートを切り拓いて 一般の人でも登れるようにし、各地に講も組織した天明行者がお祀りされています。 |
旧有明山神社の境内の裏手には、有明口の真の開祖とも言える初登攀を成し遂げた 木曽御嶽山のの一山行者の顕彰碑があります。 |
周辺にはそれこそ各地の講を組織した先達の方々たちの顕彰碑が所狭しと並びます。 |
さて、所変わっていよいよ現在の里宮です。 |
初めてお参りする人は、手水舎でまず驚くことでしょう。 清水寅吉、山口権之守正の両宮大工の代表作で、往時は「信濃日光」の異名も取ったとか。。 |
祐明門の造りも実に素晴らしいものです。 |
本殿も壮麗なものです。 |
講や信者の方が奉納した扁額が多く飾られています。 |
この有明山神社は神楽殿の格天井の絵でも有名なのですが、今回は時間がないのでまた今度。神主さんも常駐するようになったようなので、いろいろお話を聞きがてら見せていただこうかと思っています。
といったところですでに長くなってしまったので、おやまの話は次回に先送りします。
つづく